温活で重要なのが「食事」です。夏は冷たい料理のおいしい季節ですが、食べ過ぎは禁物。冷え性なら温活におすすめの食べ物・飲み物を積極的に取り入れたいですね。食材選びや食べ方を工夫して、体を冷えから守りましょう。
冷え性におすすめの食べ物・飲み物
漢方には「陽性食品」という考え方があります。陽性食品は体を温める効果があるとされ、冷え性なら積極的に摂りたい食べ物です。陽性食品は寒い地域が原産の食材や冬が旬の食材、色が濃い・水分が少なく硬いという特徴があります。根菜類や発酵食品、色が黒っぽいものと覚えておきましょう。
冷え性におすすめの食べ物・飲み物
<野菜>
ごぼう・にんじん・れんこん・じゃがいも・さつまいも・山芋・しょうが・しそ・にら・にんにく・玉ねぎ・かぼちゃ
<果物>
りんご・さくらんぼ
<主食>
玄米・そば
<肉類・豆類>
赤身の肉・レバー・黒豆
<魚類>
鮭・アジ・イワシ・サバ・カニ・たらこ・海藻類
<卵・乳製品・発酵食品>
卵・チーズ・キムチ・納豆
<調味料>
塩・しょう油・味噌・黒砂糖
<香辛料・スパイス>
唐辛子・シナモン・コショウ
<飲み物>
紅茶・ほうじ茶・プーアル茶・ココア
<酒類>
赤ワイン・日本酒・紹興酒
一方、体を冷やすとされる「陰性食品」は暑い地域が原産の食材や夏が旬の食材で、色が薄い・柔らかくて水分が多いという特徴があります。陰性食材を食べるときは、火を通す・陽性食品と組み合わせて食べると体が冷えにくくなるといわれています。たとえば、生野菜を食べるならサラダ+ドレッシングより、きゅうり+味噌の方がおすすめです。
食べるときのポイント
陽性食品を選んで食べることも大切ですが、まずは3食バランスよく食べるのが基本です。とくに、タンパク質をしっかり摂るようにしましょう。筋肉の材料であるタンパク質を摂取し、代謝が下がらないようにしてください。そのほか、
- 冷たい食事をとるときは、温かい汁物を一緒に摂る
- サラダより温野菜を選ぶ
- 飲み物は常温か温かいものを飲む、冷たい飲み物は氷抜きにする
- 加工品はできるだけ控える
こういった工夫も効果的です。加工品は糖質・脂質が多く、添加物も含まれています。食品添加物のなかには体を冷やすものがあるため、できるだけ避ける方が無難です。
夏野菜を使ったおすすめの温活料理
水分の多い夏野菜は、生のまま食べるより火を通すほうが温活に効果的。夏野菜を使った温活におすすめの料理は「ラタトゥイユ」です。夏野菜を煮込んだラタトゥイユは、栄養たっぷり。パンやパスタとの相性も良く、チーズをのせて焼いてもおいしくいただけます。余ったラタトゥイユにカレー粉を加えて、ラタトゥイユカレーにするのもおすすめです。ニンニクを効かせれば疲労回復にもつながります。
トマトは生で食べる機会が多いですが、豚肉としょうがと一緒に炒めるのもおすすめの食べ方。豚肉には疲労回復に効果的なビタミンB1が多く含まれるため、夏バテ予防にもよいでしょう。冷蔵庫の余った野菜を使ったトマト鍋もいいですね。
温活を無理なく続ける工夫を
食習慣や味の好みを急に変えるのは難しいもの。温活そのものがストレスになるのは、体にもよくありません。食材選びが面倒・忙しくて温活できないという人は、今までの食事に少し工夫をして、温活を続けてみましょう。
例えば、スパイスやしょうがを活用するのはいかがでしょうか?スイーツが好きなら、シナモンを常備してプリンやパンケーキにかけたり、ホットミルクやココアに入れたり、香りや味の変化を楽しむのがおすすめ。
しょうがを切る・すりおろすのが面倒なら、瓶詰やチューブ状のしょうがもあります。用途が広く便利なのが、粉末状のしょうがパウダーです。料理の隠し味や料理にかけるのはもちろん、紅茶に入れれば簡単にしょうが紅茶になります。刻んだねぎを冷凍しておき、豆腐や納豆、そうめんにかけるのもいいですね。
毎日のちょっとした工夫が新たな習慣になります。温活を無理なく続けられるよう、自分に合ったやり方を探してみてください。
まとめ
冷え性には体を温める陽性食品がおすすめです。
- 寒い地域が原産
- 冬が旬
- 色が濃い
- 水分が少なくて硬い
- 発酵食品
上記にあてはまる食材を、積極的に取り入れましょう。また、水分の多い夏野菜は火を通して食べるのが温活には効果的。ラタトゥイユやトマト鍋にすれば、野菜のかさが減って食べやすくなります。スパイスや香辛料なども活用して、無理なく温活を続けることが大切です。