リラックスヨガやリストラティブヨガなど、体を休めるレッスンに欠かせないのが「ヨガボルスター」です。
しかし、ボルスターは、ヨガスクールやヨガ専門の常温スタジオでなければ置かれていないケースがほとんどのため、使ったことがない人も多いでしょう。
今回はボルスターについて、使うことによる効果やおすすめなリラックスポーズについてご紹介します。
ボルスターとは?
ボルスターとは、長方形や円柱型の形をしたクッションのようなものです。
リラックスヨガやリストラティブヨガなどのリラクゼーション系のレッスンや、シャバーサナ(屍のポーズ)のときに使われることが多いでしょう。
リストラティブヨガとは、プロップス(ヨガのポーズをとるとき、補助をしてくれる道具のこと)に体を完全に預けることで脱力していくリラクゼーション効果の高いレッスンです。深い呼吸とともに5分以上の長い時間同じポーズをキープするため、ボルスターなどのプロップス使って体が最も楽な状態に調節します。
ボルスターは程よい硬さがあり、背中全面を支えられるほどの大きさで安定感抜群です。ボルスターを使えば非常に心地よくポーズをキープできるため、リラクゼーション系のレッスンでは必須な存在でしょう。
ボルスターを使う効果
ヨガレッスンに通っていても、ホットヨガだったりスポーツジム内のレッスンだったりするとボルスターはあまり使いません。
実際にどのような効果があるのか気になる人も多いでしょう。
ここではボルスターを使うことによる効果についてご紹介します。
リラックス効果が高まる
リラックス効果は、ボルスターによる効果の中で代表的なものでしょう。
体に負担がまったくかからない状態でポーズをキープするため、ストレッチもじんわりと深められて非常に心地よく感じます。
また、程よい固さのため体が沈みすぎることなく、腰痛持ちの人にも安心です。
たとえばシャバーサナ(屍のポーズ)のときも、ただ仰向けになるだけではなく、膝の下にボルスターを入れるだけで腰への負担が減ります。
体の違和感がなくなることでさらにリラックス効果が高まるでしょう。
不安定なポーズでも体が安定する
リラックスポーズの中には、足を天井に上げたり横向きで横たわったりと不安定なポーズもあります。
ボルスターを使うことで、程よい硬さで体を安定させてくれるため、安全にポーズをとりやすくなるでしょう。
とくに足を天井に上げるようなポーズは、むくみ解消や腰痛改善などの効果も期待できます。
ボルスターを使うことで長時間キープしても疲れないため非常におすすめです。
脱力しやすくなり呼吸が深まる
ボルスターは体の力を抜くための補助の役割を果たします。
そのため、ボルスターを使う時は完全に力が抜けて呼吸が安定するところに調節します。
ポーズ中は普通の状態よりも脱力しやすくなるでしょう。
体に力が入っていると全身が無意識のうちに緊張状態になるため、呼吸も浅くなる傾向にあります。
呼吸が浅いときはリラックス効果も低くなるため、通常のシャバーサナ(屍のポーズ)などでリラックスできない場合はボルスターを使うことをおすすめします。
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ボルスターを使ったおすすめなポーズ
ここからはボルスターを使ったおすすめなポーズについてご紹介します。
自宅で寝る前などにやっても安眠効果がありとてもおすすめです。
ぜひお試しください。
胸を開くポーズ
ボルスターに背中を預けることで、胸を自然に大きく開けるようになります。
胸を開くことで呼吸がたっぷり入るため、自然と深い呼吸ができリラックス効果も高まるでしょう。
やり方
1.ボルスターを縦向きでマットの端におく
2.その手前側に膝を立てて座る
3.ボルスターに背中を預けるように仰向けになる
※頭から一番下の肋骨ラインまではボルスターにのせて、肋骨より下はボルスターにのせない
4.腰がそりやすいため、手で腰のお肉をおしりにかけて撫で下ろす。
5.違和感なければ両足を伸ばす。手足は楽な位置においてキープする
ボルスターからはみ出ている部分は、重さで床に落ちていくようなイメージです。その分ボルスターの上に乗っている胸の部分が開き、呼吸が深まります。
ねじった前屈のポーズ
ボルスターがあることにより、股関節やお腹に負担がかからずねじりのポーズができます。
そのためレッスンの最後にねじりを入れて、内臓機能を高めたり脇腹のストレッチをしたいときにおすすめです。
やり方
1.ボルスターを縦向きにしてマットの端に置く
2.左のおしり~外ももがボルスターの短い辺に着くようにして正座で座る
3.つま先を左側に出して少し正座を崩す
4.両手はボルスターを挟むように床に下ろし、両胸をボルスターに向けるように軽くねじる
5.背筋を真っすぐ伸ばしながら上半身をボルスターに預ける
6.顔は右左、どちらか呼吸しやすい方を向く
両手も手の平天井向きでボルスターの横に置いて、深める場合は、右足を前に伸ばす
左右同じように行いましょう。
ポイントは、右のおしりがボルスターに着いている時は左胸をボルスターに近づけるようにうつ伏せになることです。
よりお腹を深くねじれるため、内臓まで効かせられます。リラックス効果が高まると内臓の働きも良くなるため、便秘の時などにもおすすめなポーズでしょう。
チャイルドポーズ
チャイルドポーズは普段のレッスンでもお休みのポーズとして使われています。しかし、ボルスターを使うことでさらに深い休息ができるため、一度試してみることをおすすめします。
やり方
1.ボルスターは縦向きで使う。
2.ボルスターを太ももの間に挟むようにして正座にで座ります。
※おなかとボルスターがくっついていると呼吸が苦しくなるので、少しボルスターを前に出してあげて、胸をボルスターにあずけるようにする。
3.手を前について、体をボルスターへと預ける。
4.おしりが浮く場合はブランケットを畳んだり増やしたりして厚さを出す
5.両手はボルスターと床の間にいれてボルスターを抱き枕のように使う。顔の向きは一定時間で入れ替える
普段のチャイルドポーズでおしりがかかとにつかなかったり、頭を床につけるのが辛い人にもおすすめなポーズです。
ボルスターの使い方をマスターしてでより深くリラックスしよう
今回はボルスターについて、おすすめなポーズや効果をご紹介しました。
ボルスターを使うと、やったことがあるポーズでもいつもとはまったく違った感覚や心地良さがあるため非常におすすめです。
まだ使ったことがない人は、ぜひ一度ボルスターを使ってみることをおすすめします。