室内外の温度差で自律神経のバランスが乱れると、夏バテしやすくなります。夏バテ解消におすすめなのは、自律神経の乱れを整えること。つまり「食事・運動・睡眠」を見直すことです。具体的にどのような点に気をつけるべきかについて解説します。
夏バテを解消するには
夏バテによる不調は、長引くとつらいものばかりです。
- 下痢や便秘
- だるさ
- 疲労感
- 思考力の低下
これらが続く時は、夏バテ解消にむけて対策をとる必要があるでしょう。しかし、わかっていても頭と体がついていかないのが夏バテです。優先順位をつけて、できるところからはじめてください。
まずは、汗で失われた「水分とミネラル」の補給を心がけます。食欲がない状態が続いていると、普段食事から得ている水分量も減少している可能性があります。こまめに補給する習慣をつけましょう。
(注:脱水症状が続くと、熱中症につながるおそれがあります。ひどい頭痛や吐き気がおさまらない時は、病院に相談してください。)
次に、本格的に夏バテ解消に向けて動き出しましょう。それは「日常生活で自律神経を整えること」です。
自律神経が乱れると、体のバランスがうまく調整できず、夏バテになりやすいことがわかっています。残念ながら、自律神経のバランスを整えるのに、近道はありません。食事・運動・睡眠を見直すことで、生活リズムを調整していきます。
夏バテ解消に向けて見直すこと
夏バテを乗り切るには、生活リズムを整えることが重要です。食事・運動・睡眠の3つにわけて、具体的な方法を紹介します。すぐに効果を感じられなくても、地道に続けていく粘り強さが必要です。
食事
体が辛いときは無理に料理しようとせず、外食やテイクアウトを上手に活用しましょう。その時は、ぜひ夏バテ解消メニューやおすすめ食材を選んでください。自炊が好きな人は、おかずだけ買ってくるのもいいですね。
おすすめ食材「豚肉・大豆・ごま」
ビタミンB1は、疲労回復やエネルギー代謝を助ける働きがあります。夏バテの時は、ビタミンB1が多く含まれている食品を摂りましょう。たとえば、このようなメニューはいかがでしょうか?
- 豚肉をごまだれでいただく
- 冷奴にごまと薬味をかける
スーパーで買ってきた豆腐にごまと醤油をかけるだけでも、立派な料理です。夏バテの時は、手軽に栄養補給できる食品が重宝しますよ。
おすすめ食材「梅・レモン」
疲労回復にはクエン酸もおすすめです。クエン酸は、梅・レモン・グレープフルーツに多く含まれています。
- レモンを絞って、水や炭酸水に入れる
- そうめんのつけ汁に、梅干しやレモン汁を入れる
口の中がさっぱりして、食事がのどを通りやすくなります。
おすすめ食材「フルーツ全般」
フルーツは水分・ビタミン・ミネラルが豊富です。調理の手間がなく、そのまま食べられます。食べたくない時こそ、積極的に利用しましょう。
その他ポイント
ねばねば食材で、のど越しをよくするのもおすすめです。納豆やオクラはご飯・麺類との相性も良く、美味しく食べられます。味付けに辛味や酸味を利用するのもいいですね。
また、疲れすぎて何ものどを通らない時は、サプリメントやドリンクの利用も考えてみましょう。がんばりすぎず、小さな工夫でOKです!
運動
適度な運動をすれば、食欲増進・睡眠促進を狙うことが可能です。夏バテで沈みがちな気分もリフレッシュできます。
- ストレッチ
- 朝散歩
- ヨガ
上記のような、体に負担の少ない運動を取り入れてみましょう。とくに、ヨガは自律神経のバランスを整えるのにおすすめの運動です。夏バテ解消に効果的なポーズを積極的に取り入れれば、体調に変化が表れるのも早いかもしれません。
どうしても体を動かしたくない時は、ツボ押しはいかがでしょうか?だるさにおすすめの「湧泉(ゆうせん)」や、食欲不振におすすめの「足三里(あしさんり)」は、夏バテ解消におすすめのツボです。
睡眠
良質な睡眠は、心身の疲労回復に効果抜群。睡眠時間はそれぞれ異なりますが、質を高めるコツは同じです。
- ぬるめのお湯につかる
- 寝る前のアルコールは控える
- 昼寝は30分程度にとどめる(寝すぎると夜に響く)
- 寝る前のスマホやパソコンは禁止
ポイントは、リラックスして入眠しやすい状態を作ることです。スマホやパソコンは寝室に持ち込まないようにしましょう。
また、寝なければ!という焦りや強い思い込みは逆効果となります。眠れない時は目を閉じて仰向けになり、深呼吸をしましょう。徐々に心身がほぐれてきますよ。
まとめ
夏バテを解消するには、自律神経のバランスを整えることが重要です。食事・運動・睡眠といった生活の基本を見直してみましょう。少しずつ、できるところからはじめてください。あなたの心と体が、早く元気になりますように。
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