最近「肌がカサカサする」「化粧ノリが悪い」と悩んでいませんか?スキンケアを頑張ってもイメージ通りの肌にならないときは、外側からのケアだけでなく内側からのケアも見直してみましょう。実は、毎日の食事が肌のうるおいに大きく影響しているのです。本記事では、内側からうるおいを育てる食習慣について解説します。

乾燥肌と食事の関係
肌の水分保持には、表皮のバリア機能が重要な役割を果たしています。このバリア機能が低下すると肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥しやすくなります。食事から摂る栄養素は、このバリア機能を整えるために大切です。
また、体内の水分バランスを整えることも、肌のうるおいには不可欠です。ただ水を飲むだけでなく、細胞が水分を保持するために必要な栄養素も摂ることで、内側から肌にうるおいをもたらすことができます。
「インナーうるおいケア」という言葉を聞いたことはありませんか?インナーうるおいケアとはスキンケアだけでなく、体の内側から水分や必要な栄養を摂取して肌や体のうるおいを保つケア方法のこと。継続することで徐々に効果が実感できるようになるため、肌悩みの根本的な改善を目指す方におすすめです。
さらに、水分と栄養を適切に摂取することは、健康維持にも。
たとえば水分を摂取することで便秘やむくみの予防につながる、老廃物の排出を促す、水分不足による疲労感の解消などの効果が期待できます。
私たちの肌も体も、食べたものでできています。美肌を目指す方やこれからも健康で過ごしたい方は、この機会に食事内容を見直してみましょう。

乾燥肌対策におすすめの栄養素と食材
肌の乾燥が気になる方におすすめの栄養と食材を紹介します。
オメガ3脂肪酸
肌の水分を保持する細胞間脂質の形成に重要なのが、良質な油です。なかでもオメガ3脂肪酸は肌の健やかさを保つとともに、血管の健康維持にも関わる栄養素として注目されています。
<おすすめ食材>
- 青魚(サバ、サンマ、イワシなど)
- 亜麻仁油、えごま油
- クルミ、チアシード
小さじ1杯の亜麻仁油をヨーグルトに加えるだけでも、肌のうるおいづくりに役立ちます。
ビタミンA・E・C
ビタミンA・E・Cは美肌に役立つ成分です。ビタミンAは肌トラブルの予防に効果的。ニキビや肌荒れに悩む方におすすめです。ビタミンEは高い抗酸化作用があり、シミやシワの予防にぴったり。ビタミンCはコラーゲンの生成に関わる栄養素で、肌のハリや弾力をサポートします。また、これらのビタミンは免疫機能の維持や目の健康にも役立つ栄養素です。
<おすすめ食材>
- ビタミンA:うなぎ、レバー、卵黄、ニンジン
- ビタミンE:アーモンド、アボカド、オリーブオイル
- ビタミンC:柑橘類、イチゴ、ブロッコリー、パプリカ
彩り豊かな野菜や果物を毎食取り入れると、これらのビタミンを自然と摂取できます。

セラミドの原料となる成分
セラミドは肌のバリア機能を担う重要な成分です。食事から摂取するとセラミドの原料となり、体内で肌のセラミドを作る手助けをします。
<おすすめ食材>
- 米類
- こんにゃく
- 豆類
こんにゃくは腸内環境を整えるのにも役立つ食材です。豚汁や煮物などに入れると食べやすいでしょう。
目のうるおいをサポートする栄養素
肌の乾燥に悩んでいる方は、目のうるおいも気になることが多いものです。実は、肌と目のうるおいには共通する栄養素があります。これらの栄養素は肌や目だけでなく、全身の健康づくりにも関わっています。
オメガ3脂肪酸
肌だけでなく、目のうるおいを助ける栄養素としても知られています。特にDHAとEPAは目の健康を保つとともに、脳の健康にも関わる大切な栄養素です。
ビタミンA・E・C
ビタミンA・E・Cもオメガ脂肪酸同様に、目のうるおいをサポートする成分です。
ルテイン・ゼアキサンチン
目の健康をサポートする栄養素で、紫外線やブルーライトから目を守る働きがあります。
<おすすめ食材>
- ほうれん草、ケール
- カボチャ、ニンジン
- 卵黄
緑黄色野菜を積極的に取り入れて、目の健康を保ちましょう。

続けやすいうるおい習慣で体を整えよう
続けやすいうるおい習慣で体を整えよう
うるおいを育む食習慣は肌や目のうるおいを保つのはもちろん、腸内環境を整えたり免疫を高めたりするなど、全身の健康にも良い影響をもたらします。しかし、効果を実感するには継続することが重要です。
朝食にヨーグルトとフルーツ、昼食に野菜たっぷりのサラダ、週に2回夕食に青魚を食べるなど、無理のない範囲で少しずつ取り入れていきましょう。
水分補給も大切です。暑さの厳しい時期だけでなく、季節の変わり目や乾燥が気になる季節にも意識して水分摂取をしましょう。
内側から肌と体を整えることで、心身ともに健やかな毎日を送ることができます。自分に合ったうるおい習慣を見つけて、イキイキとした毎日を過ごしませんか?
