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むくみの解消ポイント⑵|自宅ですぐにできるむくみケアについて紹介

年齢を問わず多くの女性が一度は顔や手足のむくみに悩んだことがあるのではないでしょうか。

 

女性は男性に比べると、体内の水分の循環に必要な筋肉の量が少なく、むくみの症状が現れやすいと言われています。

むくみはメイクなどでカバーすることも難しいので、少しでも早く解消したいですよね。

 

今回は、体にむくみの症状が出てしまった際の解消方法について紹介します。



そもそもなぜ体がむくむの?

私たちの体は約60%が水分で構成されています。

 

通常、これらの水分は細胞や血管の中を循環し、水分バランスを整えながら細胞に栄養を届け、老廃物の排出を担っています。

 

しかし、運動不足やホルモンバランスの乱れによってこの循環が乱れると、余分な水分が細胞間にとどまり、結果として「むくみ」と呼ばれる状態が起こるのです。

 

春先はむくみやすいので要注意!

実は、春先は体がむくみやすい季節と言われています。

 

春は高気圧と低気圧が頻繁に入れ替わり、気圧の変動が大きい季節です。

 

気圧の変化によって、自律神経の働きが乱れ、水分バランスが崩れてしまうことがあります。

その結果、倦怠感や頭痛、そしてむくみなどの不調が現れることも。

 

さらに、冬は寒さによって運動量が減りやすく、運動不足による筋力低下が、春先のむくみの原因の一つとされています。

 

むくみを解消する方法

たとえば、朝起きて鏡を見ると顔がむくんでいることがあります。

しかし実は、顔以外の部分も同じようにむくんでいる場合が多く、顔だけをケアしてもすぐに元に戻ってしまうため注意が必要です。

 

今回は全身の水分バランスを整え、むくみを解消し、さらにむくみを予防する方法を紹介します。

 

⚫︎温水・冷水で交互に洗顔と手浴を行う(さらに足浴を加えるとGOOD!)

起きたときに特にむくみを感じやすいのは、顔や手足ではないでしょうか。

 

いずれもリンパの流れが滞りやすい場所であるため、外部刺激を与え、積極的にケアしたい部分です。

そこでおすすめなのが、温水・冷水を交互に浴びる「温冷交代浴」

 

温冷交代浴は、温度差によって血管の拡張と収縮を促し、血流を高める健康法として知られています。

 

湯船に浸かる際に行うとより効果的ですが、朝の忙しい時間帯に行う場合には、洗顔や手浴として行うだけでもGOOD!

 

洗顔の場合は、温水を10回顔に当てたあとに、冷水を10回顔に当てましょう。

 

さらに手浴ができる場合は、30秒間手のひらに温水を当てたあとに、冷水を30秒当てます。

 

手浴と同様の方法に足浴も行うと全身の血流が整い、むくみの解消とともに、日中のむくみ予防にもつながります。

 

⚫︎鎖骨をホットタオルで温める

私たちの体には「リンパ管」という管が張り巡らされていて、そのリンパ管を通して体に不要な水分や老廃物は回収され、最終的には体外へ排出されます。

 

鎖骨には老廃物のフィルターのような役割を果たすリンパ節があるため、鎖骨まわりの筋肉が硬くなり血流の状態が悪くなると、特に顔にむくみの症状が出てしまいます。

 

そこで、むくみを感じる場合は、鎖骨まわりの筋肉をホットタオルで温め筋肉の緊張をほぐすことがおすすめ。

 

鎖骨まわりの筋肉を温めることでリンパの働きを助ける効果が期待できます。

 

さらに、ホットタオルの上から鎖骨上部をさすることで、リンパが正しく流れるようになりむくみの解消につながります。

 

⚫︎首、わきの下、膝まわり、鼠径部(そけいぶ)をストレッチで刺激する

私たちの体には鎖骨と同様に、リンパ節と呼ばれ老廃物のフィルターの役割をする部分が約600個存在しています。

 

その中でも、首やわきの下、膝まわり、そして鼠径部には多くのリンパ節が集まっています。

これらは、リンパの流れをスムーズに保つためにとても重要な場所です。

 

むくみが気になる際は、このリンパ節付近の筋肉が硬くなり血行が悪くなっている可能性が高いです。

 

そこで、リンパ節付近の筋肉をストレッチで伸ばし柔軟性を取り戻すことで、リンパの流れがよくなり、むくみの解消につながりますのでぜひトライしてみてください。

 

<首のストレッチ>

 

1.右の鎖骨を上に両手をおき軽く押す

2.右の鎖骨を押さえたまま、左斜め後ろに首をゆっくり倒す

3.10秒間首を伸ばしたあと、10秒かけてゆっくりと首を元の状態に戻す

4.左側の鎖骨も同様に行う

5.左右3セット行う

 

<鼠蹊部(そけいぶ)のストレッチ>

 

1.両膝立ちの状態から右脚を一歩前に出す

2.一歩前に出ている右脚の膝上に両手をおく

3.右膝の角度を90度にキープしながら、左脚の膝を15センチ後ろに引く

4.左脚の甲は床につけた状態で15秒キープする

5.脚を変えて同様にストレッチを行う

 

<その場で1分間ジャンプをする>

 

私たちの体にあるリンパ管は、血流を流す心臓のような大きなポンプの役割をする臓器とはつながっていないため、リンパ管のまわりの筋肉の収縮や弛緩などの動きが、リンパの流れをサポートしています。

 

そのため、大きな筋肉が集中する下半身の運動は、特にリンパの流れを促進するのに効果的と言われています。

 

ジャンプは短時間でも運動強度が高く、筋肉への刺激が期待できるため、リンパを流しむくみを解消するにはぴったりなエクササイズです。

 

道具も不要な運動ですので、むくみが気になる際にはその場ですぐに行ってみてください。

 

⚫︎塩分、糖分、グルテンの摂りすぎに注意する

塩分、糖分、そして小麦粉などに含まれるグルテンには、共通して体に水分を溜め込みやすい性質があります。

 

それらを摂りすぎると水分の循環が悪くなり、結果としてむくみを引き起こしやすくなるため注意が必要です。

 

なかでも小麦粉に含まれるグルテンは、粘着性のある物質で腸の粘膜にべったりと貼り付き、異物として腸内にたまることがあります。

その結果、余分な水分が引き寄せられて腸がむくみ、便秘やぽっこりお腹の原因になることも。

 

毎食小麦粉のメニューにならないよう、米粉などのグルテンフリー食材を上手に取り入れてみてください。

体の水分代謝がスムーズに行われる水分の摂り方とは?

最後に、体がむくみにくい水分補給の方法について紹介します。

 

むくみは、体内の水分バランスが崩れることで引き起こされるため、体の中の水分が不足しても、逆に水分を摂りすぎてもむくみは引き起こされます。

 

特に1度に大量に水分補給を行うと、水分の排出処理が追いつかず一時的にむくみが出る場合があるので注意しましょう。

 

女性の場合は、1日1.8から2リットルの水を、スープなどの食事からの水分補給も含めて、1日7回ほどにわけてこまめに摂取するのがおすすめです。

 

ただし、利尿作用のあるお茶やコーヒーは体内の水分を排出してしまうので、水分補給にはむきません。

 

また、ジュースなど糖類の多いものも糖質の過剰摂取につながるので避けるのがポイントです。

 

むくみ自体は病気ではありません。

しかし、むくみやすい状態は、肥満や高血圧などの生活習慣病を引き起こしやすい体内環境でもあるため、放置すると病気につながる可能性もあります。

 

ですので、むくみに気がついたら早めにケアを行いましょう。