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冬より厄介かも?肌・髪・目の【隠れ乾燥】に気づいていますか?

春の訪れとともに桜が咲き、暖かい日も増えてきました。冬の厳しい乾燥から解放されたと思いきや、「なぜか肌がカサカサする」「髪がまとまらない」「目が疲れやすい」といった悩みを抱える方も少なくありません。実は春も意外と乾燥しやすい季節なのです。本記事では春にあらわれやすい隠れ乾燥の原因と、肌・髪・目それぞれの対策について解説します。



乾燥するのは冬だけじゃない!春も乾燥対策が必須の理由

冬の乾燥対策はしっかり行うのに、春になると「もう大丈夫」と油断していませんか?実は春こそ丁寧な乾燥対策が必要な季節です。

 

春は気温の変化が激しく、3月から4月にかけては空気が乾燥していることもよくあります。冬の厳しい寒さから解放されても、湿度が急に高くなるわけではありません。

 

また、冬の間に受けた肌ダメージが残っていることもあります。肌や髪の本来の機能が弱まったままの状態で春を迎えると、わずかな環境変化にも敏感に反応してしまいます。

 

さらに春は花粉やPM2.5などが増加する時期。花粉やPM2.5が肌や粘膜に付着するとうるおいを保つ機能が低下し、乾燥を悪化させる要因となります。

 

春は新年度や新生活のスタートで生活リズムが変わる方も多いでしょう。ストレスや睡眠不足が増えると、体の状態に影響を与えます。春はさまざまな要因が重なり、肌・髪・目が乾燥しやすい季節なのです。

 

春も乾燥する? 意外と油断できないのが春

春は隠れ乾燥が起こりやすい季節です。隠れ乾燥とは肌内部のうるおいが不足して、さまざまな悩みがあらわれている状態です。「原因はよくわからないけれど、なんとなく肌の調子がよくない」と感じているなら、隠れ乾燥の可能性があります。

 

 <肌の隠れ乾燥のサイン>

  • なんとなく化粧のノリが悪い
  • 小じわが目立ってきた気がする
  • 肌がくすんで見える
  • Tゾーンはテカるのに、頬や口周りの乾燥が気になる
  • いつも使っているスキンケアがしみる

 

肌のカサつきやくすみは、保湿不足だけが原因ではありません。例えば花粉やほこり、紫外線などによる肌ダメージや、ストレスによるホルモンバランスの乱れなどさまざまな要因が関わっています。特に季節の変わり目はこうした要因が重なりやすいため、注意が必要です。

 

肌の隠れ乾燥を感じたら、次のような対策をとりましょう。

 

(1)洗顔方法を見直す

春は冬より皮脂分泌が活発になりますが、過剰な洗顔は必要ありません。ぬるま湯でやさしく洗い、必要以上に皮脂を取り除かないようにしましょう。ごしごし洗うのは肌を傷つけてしまうためNGです。

 

(2)春向けのスキンケアアイテムへ切り替える

冬用のコクのある濃厚なスキンケアアイテムから、みずみずしいローションやジェルに切り替えるのもおすすめ。特にべたつきやテカリが気になる場合は、うるおいと皮脂のバランスを整えるアイテムを取り入れると効果的です。

 

(3)肌のうるおいを高める

セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含むアイテムを取り入れ、肌を乾燥から守りましょう。

 

(4)日焼け止めを使う

春の紫外線は意外と強く、肌にダメージを与える可能性があります。日焼け止めを使って肌トラブルを防ぐことが大切です。

髪のパサつき・広がりも乾燥が原因?

髪のパサつきや広がりも、乾燥によるダメージが大きな原因です。髪の内部の水分が失われるとキューティクルが開いてしまい、髪同士が静電気で反発し合って広がりやすくなります。また乾燥によってキューティクルがはがれると、髪のつやが失われてしまいます。

 

 <髪の隠れ乾燥のサイン>

  • 髪がパサつきやすくなる
  • 髪が広がりやすく、まとまらない
  • 静電気が起きやすい
  • 朝のスタイリングが決まらない
  • 髪の毛先が分かれる

 

髪の隠れ乾燥には次のような対策が効果的です。

 

(1)シャンプーの方法を見直す 

頭皮の脂を落とすことを重視しすぎず、髪に必要なうるおいを残すのがポイントです。指の腹でやさしく洗い、ぬるま湯で洗い流しましょう。

 

(2)トリートメントを使う

トリートメントやヘアオイルを使用し、髪の集中ケアを行うのもおすすめです。

 

(3)ドライヤーの使い方

高温設定で一気に乾かすのではなく、中温〜低温で時間をかけて乾かすことで髪のダメージを減らせます。

実は目も乾いている?ドライアイにも要注意!

目の乾燥も見逃せません。現代人の多くが悩むドライアイは、涙の量が減ったり質が変化したりすることで起こる悩みです。特に春は花粉の影響で目をこすりがちになり、さらに乾燥が悪化することがあります。またスマホやパソコンの使用で瞬きの回数が減ることも、ドライアイの大きな原因です。気づかないうちに進行している可能性もあるため、心当たりのある方は早めに対応することが重要です。長引く不調がある場合は医療機関に相談しましょう。

 

 <目の隠れ乾燥のサイン>

  • 目が疲れやすい、充血しやすい
  • コンタクトレンズがつけにくい
  • 視界がぼやける時がある
  • 目がかすむ・ゴロゴロする
  • 夕方になると目が乾く感じがする

 

目の隠れ乾燥には、次のような工夫をしましょう。

 

(1)目のうるおいをサポートする

ドライアイ向けのうるおい成分を含む目薬を使いましょう。ただし、使いすぎは逆効果になる場合もあるので、使用上の注意に従って1日3〜4回程度にとどめます。

 

(2)パソコンやスマホの使い方を見直す

長時間の連続使用を避け、20分ごとに20秒ほど遠くを見る「20-20-20ルール」を実践しましょう。*20-20-20ルール・・・20分に1回、20秒間、20フィート(約6m)離れたところを見るという眼精疲労対策

 

(3)室内の湿度管理

仕事場や寝室では加湿器を活用し、適切な湿度(50〜60%)を保つように心がけます。

 

(4)ブルーライトカットメガネの活用

デジタル機器からのブルーライトは目の負担となるため、専用メガネを使用するのも効果的です。

 

(5)栄養面からもサポートする

目の機能を高める作用のあるアントシアニンを含むブルーベリーや、オメガ3系脂肪酸を含む青魚などを摂取し、目の健康を維持しましょう。

肌・髪・目のためにうるおい習慣を目指そう

隠れ乾燥は自分では原因がわかりにくいため、対策を怠りがちです。しかし、季節の変わり目こそ肌・髪・目の保湿が重要な時期。隠れ乾燥のサインに気づいたら、すぐに適切な対策をとりましょう。しっかり保湿をして、うるおいを維持することが大切です。早めに行動することで健やかな肌・髪・目を保てます。