夏の強い日差しを浴びた髪は、肌と同じようにダメージを受けています。「なんだか髪がパサつく…」「ツヤがない…」と感じていませんか?本記事では夏の紫外線で傷んだ髪をリセットするための緊急ケアと、秋から始めるべき未来の髪への投資について紹介します。日々の適切なケアで、ダメージに負けない美髪を目指しましょう。
夏の紫外線で受けた髪のダメージをチェックしよう
紫外線は髪の主成分であるタンパク質にダメージを与え、キューティクルを傷つけます。仕事やレジャーで長時間屋外で過ごした後、髪のツヤがなくなったり手触りが悪くなったりするのはこのためです。

まずは、自分の髪がどのくらいダメージを受けているか、チェックしてみましょう。
- 髪のパサつきや乾燥を感じる → 髪の水分が失われ、うるおいがなくなっている
- ゴワつく → キューティクルが剥がれ、手触りがザラザラになっている
- 枝毛や切れ毛が増えた → 髪の内部がスカスカになり、裂けたり切れたりしている可能性がある
- ヘアカラーの退色 → キューティクルが剥がれることで、カラー成分が流出しやすくなっている
1つでも心当たりがあるなら、早急な対策が必要です。
今すぐ実践! ダメージを受けた髪への緊急ケア
夏の間に受けたダメージは、放置するとさらに深刻になります。今日から自宅でできる緊急ケアで髪をいたわりましょう。
(1)シャンプーを見直す
ダメージが気になる時期は、保湿成分や補修成分が配合されたシャンプーに切り替えてみましょう。アミノ酸系シャンプーやボタニカル系のシャンプーは髪や頭皮に優しく、うるおいを保ちながら汚れを洗い流すことができます。
また、シャンプーはそのまま髪につけず、手のひらでよく泡立ててから使いましょう。ゴシゴシと力強く洗うのではなく、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗うのがポイントです。
(2)トリートメントを効果的に使う
普段はすぐに洗い流しているトリートメントも、ダメージが気になる時は一工夫。トリートメントを髪全体になじませてから蒸しタオルで髪を包み、5〜10分ほど放置しましょう。蒸気と温かさでトリートメントがなじみやすくなり、髪の内側までうるおいを届けることができます。その後、ぬるま湯でしっかり洗い流すことも大切です。
(3)ドライヤーの前に洗い流さないトリートメントを使う
タオルドライをした後、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)を髪全体になじませましょう。オイルタイプやミルクタイプ、ミストタイプなど、さまざまな種類があるので、自分の髪質や好みに合わせて選んでください。
髪を乾かす前にトリートメントを使うとドライヤーの熱から髪を守り、乾燥を防いで髪がまとまりやすくなります。翌朝のスタイリングも短時間できれいに仕上がりますよ。
(4) ドライヤーの使い方に気をつける
濡れた髪はキューティクルが開き、非常にデリケートな状態です。自然乾燥は雑菌の繁殖やニオイの原因になるだけでなく、髪のパサつきにもつながります。
ドライヤーで乾かす際は、以下のポイントをおさえましょう。
- タオルドライで水分をしっかり取る:髪をゴシゴシと擦らず、タオルで挟んで優しく水分を吸い取ります。
- ドライヤーの熱は均等に:ドライヤーを同じ場所に当て続けず、常に動かしながら風を当てましょう。
- 冷風で仕上げる:最後に冷風を当てることで開いたキューティクルが閉じ、髪にツヤを与えることができます。

秋から始める! 未来の髪を育むためのダメージケア習慣
夏のダメージは、秋以降も髪に残り続けます。下記の4つのポイントをおさえて髪のケアを習慣化し、未来のダメージを予防しましょう。
(1)保湿をする
夏に受けたダメージに加え、秋は空気が乾燥して髪の水分が奪われやすくなります。シャンプー・トリートメントに加えて、週に1〜2回ほどスペシャルケアを取り入れましょう。市販のヘアマスクや集中トリートメントを使うことで髪の内部まで栄養を届け、髪にうるおいを与えることができます。
(2)ブラッシングで髪と頭皮をいたわる
ブラッシングは髪の絡まりを解消するだけでなく、頭皮への適度な刺激となり健やかな髪につながります。毛先から丁寧にほぐすようにブラシを入れ、徐々に根元に向かってブラッシングしましょう。
(3)定期的にヘアカットする
毛先に蓄積されたダメージは、修復が難しい場合があります。枝毛や切れ毛が気になる場合は、美容院で定期的にカットしてもらいましょう。
ヘアカットはダメージ部分を取り除き、健康な髪を保つために有効な方法です。数センチカットするだけでも、手触りや見た目が驚くほど変わります。
(4)アウトバストリートメントは季節を問わず活用する
アウトバストリートメントは夏の紫外線対策だけでなく、秋の乾燥対策にも有効です。特に乾燥が気になる場合は、朝のスタイリング時にも少量を毛先につけてみましょう。日中の乾燥や静電気から髪を守り、スタイリングの持ちが良くなります。
まとめ
夏に受けた髪のダメージは放置せず、適切なケアを行うことが大切です。まずは自分の髪の状態をチェックし、それに合わせた緊急ケアを実践しましょう。そして、秋からは未来の髪を育むための工夫を取り入れてみてください。正しい知識とケア方法で、うるおいに満ちた美しい髪をキープしましょう。

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