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正しい歩き方を知っていますか?歩く時のポイントを解説します

「自分は正しい歩き方をしている」と、自信をもって言える人はどれくらいいるでしょうか。おそらく、多くの人は何も考えずにただ歩いているはずです。正しい歩き方すると体に負担がかからず、長時間歩けます。ケガや痛みの予防にも効果的です。

 

本記事では、正しい歩き方や歩く時のポイントについて解説します。長時間歩いた日は膝や腰に痛みが出る方は要注意。自分の歩き方を見直してみましょう。



正しい歩き方は疲れにくい歩き方

正しい姿勢で歩くと疲れにくく、長時間歩くことができます。体の一部に負担がかかることがないため、膝や腰に痛みが出ることもありません。正しい歩き方のポイントを紹介します。

 

<背筋を伸ばす>

まずは姿勢を整えることが基本です。壁に背中をつけて立ち、次のようになっているかを確認しましょう。

 

  • 頭と肩、おしりが壁にぴったりついている
  • 背中の隙間は、手のひらがちょうど入る程度
  • 耳の位置が肩の真上にくるようにする
  • あごを引く

 

背骨の上に頭をのせるイメージで立つのがコツ。頭の位置が背骨の上にくることで、肩こりや頭痛の予防になります。また、胸が開くので、しっかりと呼吸することもできます。

<かかとから着地する>

歩く時に足の裏全体で着地すると、膝や足首に負担がかかり、痛みの原因となります。足の裏全体ではなく、かかとから着地するようにしましょう。膝を伸ばしたままかかとから地面につき、体重を前方に移動してつま先で踏み込むのがコツ。膝を伸ばした状態で歩くと自然とかかとからの着地になるので、まずは膝を伸ばすことを意識しましょう。

 

<腰から歩くイメージをもつ>

腰から歩くイメージをもつと膝を伸ばしやすくなり、視線も上がります。みぞおちの下から足が生えていると思って、股関節を前に出すイメージで歩きましょう。腰の位置を意識するだけで、歩き方が美しく見えます。

 

<余分な力を抜いて腕を振る>

肩や腕の力を抜き、足の動きに合わせて腕を軽く振ります。肩が上がっているのは、力が入っているサイン。肩を数回上下に動かし、リラックスしましょう。長時間のウォーキングで足が重くなってきた時は、意識的に腕を大きく動かすのがおすすめ。足の動きをサポートできます。

 

また、自分の足に合った靴を履くのもポイントです。どんなに正しい姿勢で歩いていても、靴が大きすぎたり、歩いているうちに痛みを感じたりするのは良くありません。

 

たとえば、靴が大きすぎると、歩くたびに靴の中で足が前後に動きます。そのため、無意識のうちに足の指を曲げてしまい、足のトラブルにつながるおそれがあります。靴のサイズが合っていても指先に強い圧迫感があったり、小指が窮屈に感じたりする場合は、歩いているうちに痛みが出てくるでしょう。

 

自分の足に合わせて、履きやすい靴を選ぶことが大切です。

正しい歩き方をするメリット

正しい歩き方には、次のようなメリットがあります。

 

(1)疲れにくい

正しい歩き方をすれば、体に余計な負荷がかかりません。歩く時に必要な筋肉を適切に使うことができるので、筋肉の疲労は最小限で済みます。また、歩く際に足裏に受ける衝撃も緩和できるため、長時間歩いても疲れにくいでしょう。

 

(2)足のトラブルや痛みを予防できる

正しい歩き方を継続すると、全身の筋肉がバランスよく使われます。膝や腰など体の一部に負担がかからないため、ケガや痛みの予防に効果的です。

 

(3)美しい立ち姿になれる

全身の筋肉が適切に使われるため、ボディラインが整いやすくなります。背筋が伸びてスラっとした印象になるので、立ち姿や後ろ姿も美しく見えるでしょう。また、正しい歩き方によって体幹が鍛えられると、おなかや腰周りがすっきりしてくびれが出やすくなります。骨盤も歪みにくいため、O脚やX脚の予防にも効果的です。

 

(4)健康維持に効果が期待できる

歩くことが健康に良い影響を与えることは、広く知られています。高齢になるほど筋肉が衰えやすく免疫も低下するため、健康のために歩くのは良い方法です。しかし、膝や腰に痛みがある・足のトラブルでゆっくりとしか歩けない等の悩みがあると、積極的に歩こうとは思えないでしょう。健康貯金をするつもりで、正しい歩き方を身につけることが大切です。

50歳を過ぎたら注意!

個人差はありますが、50歳半ばを過ぎると姿勢を支える大臀筋の筋肉が落ち始めると言われています。大臀筋は正しい姿勢を維持するのに重要な筋肉です。大臀筋の筋力が低下すると、骨盤が前傾して体のバランスが崩れ、猫背や反り腰につながるおそれがあります。

 

一度体のバランスが崩れると、元に戻すのは大変です。筋力の低下を防ぐために、日頃からできるだけ体を動かすようにしましょう。年を取っても、好きな場所へ好きな時に出かけられるよう、自分の体を自分で管理することが大切です。

正しい歩き方を意識して生活しよう

正しい姿勢で歩くと体に負担がかからず、長時間歩くことができます。全身の筋肉を適切に使えるため、ケガや痛みの予防にも効果的。美しいボディライン作りにも役立ちます。歩く時は背筋を伸ばし、腰から足を出すイメージで、かかとから着地するようにしましょう。歩くことは適度な運動になり、健康にも良い影響を与えます。いつまでも健康で元気に生活できるように、普段から正しい歩き方を意識しましょう。