「食事に気をつけているのに風邪をひいてしまった。」という方は、食事以外にも目を向けてみましょう。免疫力を上げるには、食事のほかにも運動や睡眠、生活習慣が重要です。
本記事では食事以外で免疫力を上げる方法と、免疫力が低下するNG行動について解説します。毎日を元気に過ごしたい方は、ぜひ今日から実践してみてください。
食事以外で免疫力を上げるには?
免疫力を上げるには食事が重要ですが、運動や睡眠、生活習慣なども大きく影響します。食事以外で免疫力を上げるには、次のような点に気をつけましょう。
<適度に運動をする>
適度な運動は免疫力アップに効果的です。運動によって全身の血流が良くなると、免疫細胞が体内をスムーズに移動できるようになります。また、適度に運動すると、血液中の白血球の数が増えます。白血球の働きは、体内に入った病原体から体を守ること。白血球の数が増えることで、免疫力が高まります。
<良質な睡眠を取る>
睡眠中に分泌される成長ホルモンには、細胞を修復する作用があります。また、睡眠中は副交感神経が優位になり、免疫機能を維持・調整・強化しています。よく眠れない方は、起床後に日光浴をして体内時計をリセットするのがおすすめです。睡眠のリズムが整いやすくなります。
<ストレスをため込まない>
ストレスによって自律神経のバランスが崩れると、体の機能がうまく調整できなくなり、免疫力が低下します。適度にリラックスして、ストレスをため込まないようにしましょう。忙しい時ほど、自分の時間を持つことが大切です。自分の好きなことをする時間や、頭を空っぽにする時間を作りましょう。
<体を温める>
体を温めると、免疫細胞が活性化します。温かいものを食べる、体を冷やさない服装を選ぶなどの工夫をしましょう。体を温める方法はたくさんありますが、とくにおすすめなのが「入浴」です。ぬるめのお湯にゆっくりと浸かれば、心身共にリラックスでき、ストレス対策にも効果的。リラックスすることで、白血球の働きを妨げるストレスホルモンの分泌も抑えられます。
<笑う>
病原菌に攻撃を行うナチュラルキラー細胞は、笑うことで活発になると言われています。また、笑ってリラックスすることは、ストレス解消にもつながります。心から笑えない時は、作り笑いでもかまいません。口角を上げて、にっこり微笑んでみましょう。
これはNG!免疫力が低下する行動に注意しよう
免疫力を上げて毎日元気に過ごしたいなら、以下の行動は避けることをおすすめします。
<過度な運動>
過度に運動をすると、かえって免疫力が低下してしまいます。激しい運動をすると、免疫機能を抑制するストレスホルモンが分泌されるためです。また、筋肉に血液が集中する反面、皮膚や内臓への血流は減少し、病原体が体に入りやすくなるとも言われています。
<不規則な生活>
免疫は日中の活動中に高まり、夜になると低下する特徴があります。そのため、日中に活動して夜は休養するというリズムが大切です。起きる時間がバラバラ・毎日夜更かししている・1日中家にひきこもっているなどの行動は、免疫力の低下につながります。
季節によって気をつけたいこと
個人差はありますが、季節によって免疫力が低下する主な原因は異なります。季節ごとに気をつけたい点を紹介します。
<夏:内臓の冷えから免疫力が低下>
夏は暑さによる食欲低下や、内臓の冷えに注意が必要な時期です。エアコンの効いた場所と屋外との気温差で、自律神経も乱れやすくなっています。
・冷たい食べ物や飲み物を取り過ぎない
・栄養バランスが偏らないように気をつける
・冷え対策グッズでお腹を温める
などの工夫をしましょう。夏は暑いのでシャワーですませる方もいるかもしれませんが、湯船につかって体を温めることが大切です。
<冬:空気の乾燥から免疫力が低下>
空気が乾燥すると喉の粘膜も乾燥し、免疫力の低下につながります。また、空気が乾燥するほどウイルスが飛散しやすくなるため、注意が必要です。加湿器で部屋の湿度を上げる・うがいと手洗いを徹底するなどの対策をしましょう。
<季節の変わり目:自律神経の乱れから免疫力が低下>
朝晩の気温差により、自律神経が乱れやすい時期です。いつも以上に生活リズムを意識し、睡眠時間を確保するようにします。朝日を浴びる・寝る前にはスマホやPCを触らないなどの工夫をして、質の良い睡眠につなげましょう。
免疫力上げて健康に過ごそう
免疫力を上げるには、食事以外にも生活習慣を見直すことが大切です。適度な運動や良質な睡眠を心がけ、ストレスをためないようにしましょう。体の冷えも免疫力の低下につながるため、毎日湯船に浸かるのも効果的です。忙しくても自分の体を労わる時間を作って、健康に過ごしましょう。