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夏の冷え性対策!涼しく過ごすためのポイントとは?【熱中症にならないために】

冷え性は血液の流れが悪い状態です。そのため、体温調節がうまくいかず、熱中症になりやすいといわれています。冷え性に悩む人は、暑い時期こそ体を冷やさない工夫が必要です。夏の冷え性対策や、涼しく過ごすためのポイントについて紹介します。



夏の冷え性対策

冷え性の人は体温調節が苦手で、熱中症になりやすいといわれています。人間は汗をかくことで体温を下げますが、冷え性の人は血流が悪いため、汗をうまくかけないのだとか。熱中症予防のためにも、夏こそ冷えない工夫が必要です。体の外側と内側から冷え対策を行いましょう。

 

<体の外側から冷え対策>

 

冷房設定を工夫する

冷房温度が低すぎると、体が冷える原因となります。湿度が低ければ、多少気温が高くても過ごしやすく感じるものです。湿度とのバランスを見ながら、設定温度を下げ過ぎないようにしてください。サーキュレーターや扇風機を使って、部屋の空気を循環させるのもおすすめです。エアコンの冷たい冷気は部屋の下の方にたまるため、空気を循環させることで体感温度が下がり、過ごしやすくなります。足元の冷えも防げるでしょう。

 

また、部屋の温度が下がりすぎると、屋外との気温差で自律神経のバランスが乱れるおそれもあります。自律神経の乱れは夏バテの原因です。長く不調に悩まされないためにも、冷房設定に注意してくださいね。

 

調節できる準備をする

外は暑いのに、部屋の中は寒い。夏によくある光景ですね。夏の冷え性対策は、体温調節できる準備をしておくことです。職場や店舗など冷房設定を調節できない時は、服装の工夫が重要となってきます。冷房の効いた場所では、首・手首・足首を温めると効果的です。外出時は、自分の使いやすい冷え性対策グッズを持っていくと良いでしょう。

 

お風呂に浸かる

仕事や外出先で長時間冷房の効いた部屋にいると、自分が思う以上に体が冷えていることがあります。ぬるめのお湯に10〜20分ほどゆっくり浸かり、体を温めましょう。お風呂に浸かることで心身がリラックスし、安眠効果も期待できます。鎖骨やみぞおちあたりまで湯に浸かり、じんわり汗が出てくれば体が芯から温まってきたサインです。

 

なお、お湯の温度は38〜40℃がおすすめ。40℃以上のお湯は血管が収縮するため、冷え性の人は避ける方がよいといわれています。

 

<体の内側から冷え対策>

 

冷たい食べ物と飲み物はほどほどにする

飲み物は常温か温かいものを選びましょう。熱々でなくても、ほんのり温かい程度でかまいません。

 

コーヒーや緑茶などのカフェインが多く含まれる飲み物は体を冷やすとされています。飲み過ぎないように注意が必要です。一方、白湯やショウガ湯、ココアなどは体を温める効果があるといわれています。白湯にショウガやシナモンを少し入れるのも、おすすめの温活ドリンクです。

 

冷たい料理を食べるときは、味噌汁やスープなどの温かい汁物を一緒に摂るといいですね。胃腸を温め、内臓を冷やさないようにしましょう。

 

スパイスや発酵食品を活用する

七味唐辛子、コショウ、山椒などのスパイスは体を温めるといわれています。汁物に加える・麺類にかけるといった工夫をすると、毎日の食事に取り入れやすいです。ショウガは熱を加えると、体を温める作用が強化されるといわれています。豚肉の生姜焼きや鍋に入れるなどして、上手に活用しましょう。

 

また、発酵食品も血流や代謝を上げる働きがあるといわれています。納豆や漬物、ヨーグルトなど、積極的に摂りたいですね。味噌や醤油を使って味付けをするのもおすすめです。

 

よく噛む

食事をよく噛んで食べることも大切です。「噛む」と内臓脂肪が燃焼し、体の内側から温まってきます。これは体で熱が発生すると血管が広がり、血流が良くなるためなのだとか。また、「噛む」ことは老化予防やダイエットにもおすすめです。一口につき30回以上噛むことで、食べ過ぎを防ぎ、消化も良くなります。歯ごたえのある食材を適度に取り入れると、自然と噛む回数が増えます。「噛む=温活&ダイエット」と思って、よく噛むようにしましょう。

 

適度な運動を取り入れる

適度に運動すると代謝が上がるため、冷え性対策におすすめです。あえて運動する時間をとらなくても、日常生活で体を動かすことを意識してみましょう。

  • 徒歩で出かける
  • エレベーターでなく階段を使う
  • 寝る前に軽くストレッチをする

いつもより少し長く動くだけでも、体がぽかぽかしてくるはずです。まずは「いつもよりちょっとだけ動く」を目標に、体を動かしてみましょう。

涼しく過ごすためのポイント

猛暑のなか温活をするのは、なかなか難しいもの。下記の3つのポイントを押さえて冷え性対策をすると、快適に過ごせますよ。

 

ポイント1:「頭寒足熱」を意識して体を温める

 

夏の温活は、下半身を温めることを意識してください。夏の強い日差しを浴びると、上半身はすぐに熱くなります。しかし、下半身の冷えには気づきにくいもの。寒さを感じていなくても、ふくらはぎや足首が冷たくなっているなら、血行が悪くなっています。

 

上半身はノースリーブやタンクトップなど、首周りの大きくあいた熱を逃がすデザインでかまいません。下半身は靴下や腹巻などを使って、温める工夫をしましょう。

 

デスクワークの人は、仕事の時だけひざ掛けやレッグウォーマーを使ったり、カイロを活用するのもおすすめ。足先が冷えるなら靴に入れるカイロもあります。小さめのカイロを腰に貼るのもいいですよ。冷房の風が直接当たる場所で仕事をする人は、カーディガンやアームカバーも有効でしょう。体温調節ができるアイテムを上手に使って、下半身を温めてください。

 

ポイント2:素材に着目する

 

夏の冷え対策グッズは、シルクやコットンなどの素材がおすすめです。シルクやコットンは通気性や吸湿性がよく、適度な保温性で暑くても快適に過ごせます。しかも軽くて肌触りも良い。シルク100%の商品やオーガニックコットンを使った商品など、さまざまな商品が発売されています。

 

シルクの腹巻は薄手で温かく、おすすめのアイテム。アウターにも響かず、内臓の冷えを防いでくれます。夏に食欲がなくなる人や腰痛や生理痛がひどい人は、胃腸を温めると症状が和らぐことがあります。また、スカートの下にアンダーパンツを履くのもおすすめです。太ももを同時に温められます。

 

ポイント3:汗をかいたら着替える

 

汗をかいたまま冷房の効いた部屋に入ると、体は一気に冷えてしまいます。一度冷え切った体を温めるのは大変です。汗をかいたら面倒がらずに着替えましょう。着替えが難しいなら、ハンカチやタオルで小まめに汗を拭くようにしてください。

 

仕事で屋内外を行き来する人は、着替えを用意しておくとよいでしょう。夏のカットソーやTシャツ、インナーなら、そこまで荷物になることはありません。デスクやロッカーに着替えを置いておくのもおすすめです。

まとめ

冷え性の人は体温調節がうまくいかず、熱中症になりやすいといわれています。熱中症予防のためにも、冷え性対策は重要です。体の外側と内側から冷えない工夫をしましょう。

  • 冷たい食事や飲み物の摂り過ぎに気をつけ、体温調節できる準備をしておく
  • よく噛んで食べること、体を動かすことを意識する
  • 1日の終わりにぬるめのお湯に浸かって、体を芯から温める

少しの工夫と心がけで、体を冷えから守れるはずです。