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自分の体質に合う洋服の色や素材がある?|エネルギーのバランスを整えてくれるアーユルヴェーダ式ファッションの紹介

アーユルヴェーダは約5000年という長い年月をかけて、人々の生活に根付くよう、食事やマッサージあるいはヨガといった健康法など、さまざまな形で実践されています。

 

そのようなアーユルヴェーダの実践方法の中には、「ファッション」のカテゴリーがあることをご存じでしょうか。

 

アーユルヴェーダでは、体質によって適した素材や色味があると定義されています。体質に合ったファッションを身につけることで、エネルギーのバランスが整い、運気も上がると言われているアーユルヴェーダ。今回は、アーユルヴェーダ式ファッションについて紹介します。



◇アーユルヴェーダにおける体質とは?

アーユルヴェーダにおいて、人が生まれつき持つと言われる生命エネルギー「ドーシャ」。そのドーシャは、「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(地)」

の3つの要素から構成されており、その中でもとくに優位になりやすいドーシャがあるとされています。下記のリストを使い、自身のドーシャはどのタイプが優位であるのかを、確認してください。1番多くの項目にチェックが入るドーシャが、優位になりやすいドーシャです。アーユルヴェーダでは、本来持って生まれたドーシャのバランスが崩れることで、病気が引き起こされると考えられています。

 

 

●ヴァータ(風)優位の人の特徴

□乾燥しやすい 

□やせ型で食べても太らない 

□便秘気味

□冷えを感じやすい

□気分の変動が激しい 

□眠りが浅い

□緊張しやすい

 

●ピッタ(火)優位の人の特徴

□肌荒れしやすい

□下痢しやすい 

□食欲旺盛

□目が充血しやすい

□体がやわらかい

□完璧主義 

□短期で怒りっぽい

 

●カパ(地)優位の人の特徴

□体力に自信がある 

□黒くしっとりとした髪 

□色白でみずみずしい肌 

□鼻水・鼻づまりがある 

□だるさや眠気を感じる 

□所有欲がある 

□くよくよしやすい

◇アーユルヴェーダにおける色の持つパワーとは?

アーユルヴェーダには、色が持つ性質を使い、優位になりすぎてしまうドーシャを減らし、ドーシャのバランスを整えるという考え方があります。ここでは、ドーシャ(ヴァータ優位、ピッタ優位、カパ優位)別に取り入れたい色や素材を紹介します。自身の体質がどのドーシャが優位なのかは、上記のドーシャ別のチェック項目で確認してください。

 

*おすすめの色=優位なドーシャを減らし、ドーシャバランスを整える色

*気をつける色=ドーシャを増幅させてしまう色

 

<ヴァータ優位の体質に合うファッションとは?>

  • 体質的特徴:神経が高ぶりやすい
  • おすすめ色:赤色、黄色、オレンジなど暖色系、淡いパステルカラー
  • おすすめの素材:絹地
  • 気をつける色:青色、紫色、黒色などの冷たさを感じる色

 

<ピッタ優位の体質に合うファッションとは?>

  • 体質的特徴:熱をためやすい
  • おすすめ色:緑色、青色などの寒色系の色、白色
  • おすすめの素材:木綿地
  • 気をつける色:赤色、黄色、オレンジ色、黒色

<カパ優位の体質に合うファッションとは?>

  • 体質的特徴:冷えやすい
  • おすすめ色:赤色、黄色、オレンジなどの暖色系、色味のはっきりとしたカラー
  • おすすめの素材:ウール地
  • 気をつける色:青色、緑色、白色

◇アーユルヴェーダでは、古着は避けるよう言われている

ここまで、体質別にドーシャのバランスを整え、健康運アップや体質改善が期待できる、ファッションについて紹介しました。

 

身につける洋服の色味や素材については、それぞれのドーシャ別に適したものがありますが、どのドーシャにも共通して言われているのが、「自然素材を着ること」、「古着は着ないこと」です。

 

自然素材を着ることについては、化学繊維に比べ、自然素材の方が肌への負担が少なく、五感を喜びで満たすことのできる素材だと考えられているからです。

 

古着を避けることについては、アーユルヴェーダでは、古着には以前の持ち主の気がたまっており、その衣服を身につけると前の持ち主の影響を受けてしまうと考えられています。見た目にはきれいな状態でも、避けるのがベターでしょう。

 

アーユルヴェーダでは、毎日の生活で心身を内から整えることがとても重要ですが、外見もしっかり整えて外出することも大切だと教えています。ぜひ、自分に合ったファッションを身にまとい、体の内側に幸運を引き寄せていきましょう。