ヨガブロックは3種類の素材があります。初めてブロックを購入するときにどのブロックにしたらいいかわからない人もいるでしょう。素材によって使い心地は全く異なるため、練習したいポーズによってブロックを使い分けるのがベストです。
今回はそれぞれに合わせたおすすめな練習法についてご紹介します。どのブロックでも全てのポーズの練習に使えますが、素材毎に使い分けると身体が硬くて心配な方も無理なく深められます。
一つひとつのポーズで、ブロックを使い軽減しながら自分に合った強度を見つけましょう
「ウッティタパールシュバコナーサナ」には高密度EVAブロック
硬めのしっかりとした触り心地で、安定感がある高密度EVAを使って練習するのにおすすめなポーズは、「ウッティタパールシュバコナーサナ」です。ウッティタパールシュバコナーサナは、両足を大きく開くことで土台を安定させ、脇腹を強く伸ばすポーズです。
股関節の柔軟性や腹筋、床を力強く踏む脚力などもポーズを深める上で重要でしょう。
こちらのポーズは、太ももに置いている手を床に下ろした形が完成形で、強度も非常に高くなります。いきなり手を床に下ろすのは難しく、怪我をする可能性もあるためブロックを使って調節しましょう。
内くるぶしの前に1番高い高さでブロックをセットし、ブロックの高さを徐々に低くして床に手を近づけるように使います。
ポイントは、両方の脇腹が均等に伸ばせるところまでブロックを低くすることです。脇腹が丸まったり縮まったりしている状態ではお腹に力が入らず、呼吸も浅くなります。正しくポーズをとるためにブロックで自分に合った強度に調節しましょう。
また、手が床に近づくことで股関節の柔軟性も一緒に深められます。
ブロックに手をつくと、肘と膝がちょうど触れ合った状態になります。股関節が硬い人は膝が内側に入りやすいため、肘と膝を押し合うように力を加えることで股関節のストレッチにもなるでしょう。
「腰を緩める仰向けのポーズ」には柔らかめのEVAブロック
柔らかくて弾力があるEVAを使ったおすすめなポーズは、「腰を緩める仰向けのポーズ」です。
レッスン前後にこのポーズを行うことで、強ばった腰周りの筋肉を緩められます。腰痛に悩んでいる人にもおすすめで、ブロックで高さの調節もできるため自分に合う高さが必ずみつかるでしょう。
初めに、一番低い高さにしたブロックを2つ重ね、膝を立てて仰向けになります。
かかとで床を押し、おしりを持ち上げたら、重ねたブロックをおしりの少し上にある「仙骨」という平らな骨の下に来るようにセットしましょう。腰に違和感があればブロックの高さを低くして調節します。違和感がなくなったら足を伸ばし、両手足を楽な位置に置いておきます。
普段伸ばしにくい足の付け根やお腹周りもストレッチできるため、ウォーミングアップの時やシャバーサナ前にやるのもおすすめです。
「アルダハヌマーサナ」にはバンブーブロック
硬くてずっしりとした安定性のあるバンブー素材で練習するのにおすすめなポーズは、「アルダハヌマーサナ」です。もも裏をストレッチできるポーズですが、ブロックなしの場合は身体が硬いと手が床につかず、体が力んだ状態になります。余分な力が入ると筋肉が縮んだ状態になるため、痛みが強くなりストレッチが深まりません。
ブロックで手元に高さを出すことで、上半身の重さを完全に預けられます。余分な力も抜けるため、リラックスした状態で無理なく伸ばせるでしょう。
アルダハヌマーサナに入る前に、2段目の高さのブロック2つをマットの両脇に置いておきましょう。その後、ブロックの間でアルダハヌマーサナに入ります。肩の真下にブロックをセットし、膝を伸ばしたり前屈をしたりしてもも裏をストレッチします。その際、肘が曲がるようであればブロックを1段低くして調節しましょう。
腕の力はブロックに預けられるため、肩の力が抜けて背筋も伸びやすくなります。いつもよりも楽にストレッチを深められるでしょう。
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「ダウンドッグ」の補助にはコルクブロック
滑りにくく安定性があるコルク素材におすすめな練習法は「ダウンドッグ」です。ダウンドッグは手のひらで床を押し、おしりを高く持ち上げることで、背筋が真っすぐに伸びやすくなります。しかし、手首が硬いと手のひら全体を床に付けられないため、力強く床を押せません。
こちらもブロックを使えば簡単に解消できます。
ブロック2つを1番低い高さで横並びにセットしましょう。ブロックの上に手のひらを乗せてダウンドッグに入ります。
手元に高さが出ることで、手首を強く曲げる必要がなくなります。そのため、手首が固くても手のひら全体がブロックに付き、力強く押す練習ができるでしょう。
手のひらできちんと押せれば、肩周りも力が抜けてダウンドッグを楽に感じるようになります。ダウンドッグはヨガのポーズを深めるうえで大切な要素がすべて詰まっています。初心者の人は、ダウンドッグが楽に感じられるようになるまで練習するとほかのポーズもスムーズに深められるでしょう。コルク素材は滑りにくく、手のひらを乗せても滑らずに安定してダウンドッグの練習ができるためおすすめです。
OHplus ヨガブロック コルク 2個セット
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自分に合ったヨガブロックを見つけよう
今回はヨガブロックの素材に合わせた練習法についてご紹介しました。
1種類のブロックですべてのポーズの練習に使えますが、素材によってはやりにくさを感じる可能性があります。
しかし、何種類か自宅に揃えておくだけで本格的なヨガの練習ができたり心地よく体を緩めたりできるでしょう。
自分の身体の大きさや、深めたいポーズに合わせてブロックを選び、より効果的なヨガの練習をすることをおすすめします。