体調がすぐれない時、もし理由が思いつかないなら、それは自律神経の乱れによるものかもしれません。自律神経は、些細な変化やストレスでバランスが崩れるといわれています。しかし、自律神経は自分で整えることが可能です。体調不良を放置せず、日常生活の中で整えていきましょう。今回は自宅でできる「自律神経を整えるのにおすすめのヨガ4選」を紹介します。簡単なポーズですが、効果が期待できますよ。
おすすめのヨガポーズ4選
自律神経を整えるには、背骨周りの筋肉をほぐすと良いといわれています。また、胸や首の筋肉が硬直していると、しっかりと呼吸ができません。
そこで、ヨガがはじめ初めての人でもできる「筋肉をほぐしてしっかりと呼吸できる」簡単なポーズを4つ選びました。
(参考文献:YOGAポーズの教科書 著者:綿本彰 新星出版社 2016年)運動が苦手な人や体が硬い人でも無理なくできるポーズですので、さっそくトライしてみましょう。
<合蹠(がっせき)のポーズ>
股関節の調整におすすめのポーズです。
1,両脚を前に伸ばして座り、立膝をしてから左右に開き、左右の足裏を合わせる
2,息を吐きながら体を前方に折り曲げる
3,手を楽な位置について、そのまま30秒ほど深呼吸する。息を吸いながら1に戻る
骨盤から上体を前屈させる感覚でおこなうのがポイントです。
<猫のポーズ>
呼吸のウォームアップにおすすめのポーズです。普段呼吸が浅くなっている人は、ぜひ取り組みましょう。
1,四つん這いになり、腕と太ももを垂直になるように保つ
2,息を吐きながら、背中を丸くする
3,息を吸いながら背中を反らせる
4,2と3を30秒~2分ほど繰り返す
親指と小指の付け根、手首の内側と外側に、均等に体重を乗せるようにします。
<ワニのポーズ>
長時間ポーズをとっていても疲れにくく、全身をストレッチしているような感覚で行えるポーズです。
1,右側を下にして横になり、左膝を曲げる(左膝に右手を添える)
2,息を吸いながら左手を上に伸ばし、同時に体も縦に伸ばす
3,息を吐きながら上体を左にねじり、左手と顔を左へ向ける
4,この状態で1分ほど深呼吸をする
5,息を吸いながら2の姿勢に戻る
6,息を吐きながら1の姿勢に戻る
7,反対も同様に行う
体が硬い人は、肩の下に毛布を敷くと体が安定してポーズが取りやすくなります。
<魚のポーズ>
首と背中が伸びる感覚が得られるポーズです。*首が弱い人にはおすすめできません。
1,仰向けに寝る
2,両手の親指を中にして手を握り、両肘を曲げて脇を締める
3,両肘に力を入れて床を押し、息を吸いながら胸を突きだして上体を持ち上げる(難しい場合はお尻の下に手を敷いて肘で床をおして胸を反らせる)
4,そのままの姿勢で、30秒ほど深呼吸をする。
5,息を吐きながら1へ戻る
ポーズを解くときは、まず頭をゆっくりと持ち上げ、次に顎を引き、最後に後頭部を床に戻すようにします。
4つすべて行うのが難しければ、まずは1つずつ続けてみましょう。「やらなければならない」という義務感は、自律神経を乱れさせる原因となります。「今日は1つできたからOK!」くらいの軽い気持ちで大丈夫です。
また、ヨガを行う時間は、朝がおすすめです。朝が難しい場合は、毎日決まった時間におこなうとよいでしょう。注意すべき点は、食後2時間や入浴直後は避けること。具合の悪い時や痛みがある時は、無理せずお休みしてください。